瑠璃猫は着物に魅せられて活動をつづけるファウンダー野口治子の想いに共感した
“チーム瑠璃猫”で運営しています。

生地にこめられた美徳の本質を損なわず、世界中の人へ身近に感じてもらえるアイテムを生み出し、広めるためにメンバーは日本、フランス、スペイン、ドバイ…と世界各地に拠点をおきながら、着物生地のすばらしさを日本だけでなく世界へ伝える活動をしています。

1967年生まれ。多摩美術大学染織デザイン科織専攻卒業。和裁技能士やきもの文化検定、着物アドバイザー、和服着装講師の資格を所有。2015年より「紬屋瑠璃猫」としての活動を開始し、グループ展ハルノハナ四人展北鎌倉『蔵屋』への出品や2019年 個展「RURINEKO〜chat azur〜」Espace japon PARIS FRANCEなど精力的に着物の魅力を伝える活動をつづける。

着物は高額で、自分には遠い存在。

ずっとそう思っていました。けれど、中古着物をすてきに着こなしている友人と出会い、着物の世界にたちまちのめりこんでいきました。なかでも魅了されたのは、天然素材を用いた生地の多様性とその美しさ。世界を見渡しても、こんなに狭い国土にこれだけの染と織の技術を有している国は他にありません。

ほぐすとまた一枚の反物に戻るという和裁技術もまた、着物独自の文化といえます。着物は常に“なおす”こと、つぎの人へとつなぐ前提で作られています。ものを大切にする日本人の美徳と知恵がぎゅっと詰まっています。

世界一の国際都市と謳われた江戸の町。物資が豊かではなかったため、江戸は世界一のリサイクル都市でもありました。金継ぎをはじめ、古いものを買い取っては、また蘇らせて売る商いがさかんとなり、いわばSDGsの原点がここにあります。着物ももちろん、その一つです。

そんな着物文化が今や風前の灯火といえる渦中にあります。それはとても哀しく、もったいないこと…。着物文化を取り戻すことで、日本人としての自信や美徳も取り戻したい。そんな想いから、瑠璃猫をはじめました。

黒留袖、色留袖、訪問着、小紋、紬、絣。日本各地に残る美しい生地や柄付けを、手のとどかない美術品にせずに、気軽に、日常にまといませんか。

あなたの日常が、ものを大切にする和心によって、あたたかみと幸せに包まれますように。

ファウンダー・野口治子